・読者登録
・団体購読のご案内
・「編集委員会会員」を募集
橋本勝21世紀風刺絵日記
記事スタイル
・コラム
・みる・よむ・きく
・インタビュー
・解説
・こぼれ話
特集
・国際
・農と食
・教育
・文化
・アジア
・入管
・中国
・市民活動
・米国
・欧州
・みる・よむ・きく
・核・原子力
・検証・メディア
・反戦・平和
・外国人労働者
・司法
・国際
・イスラエル/パレスチナ
・市民活動告知板
・人権/反差別/司法
・沖縄/日米安保
・難民
・医療/健康
・環境
・中東
提携・契約メディア
・AIニュース
・司法
・マニラ新聞
・TUP速報
・じゃかるた新聞
・Agence Global
・Japan Focus
・Foreign Policy In Focus
・星日報
Time Line
・2024年11月22日
・2024年11月21日
・2024年11月20日
・2024年11月18日
・2024年11月17日
・2024年11月16日
・2024年11月15日
・2024年11月14日
・2024年11月13日
・2024年11月12日
|
|
2007年01月15日00時54分掲載
無料記事
印刷用
名門私大の教授を妻殺害で逮捕 本人は無実を主張
昨年12月のクリスマスを前に、名門私立ペンシルベニア大学の教授夫人が自宅で殺害された。検察当局はことし1月3日に記者会見し、夫のラファエル・ロッブ教授(56)を有力参考人として捜査していることを明らかにした。夫人の第一発見者であるロッブ教授の証言には矛盾する点が多く、アリバイもないと主張。そうした中で検察は8日に同教授を殺人罪などで逮捕、起訴した。(ベリタ通信=江口惇)
ペンシルベニア大学は、ハーバード大学などと並ぶアイビーリーグ(米北東部の名門8大学)の一つ。ロッブ教授はイスラエル出身で、1981年に米カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(UCLA)で経済学博士号を取得している。「ゲーム理論」が専門で、ペンシルベニア大学では4年前から経済学を教えている。
事件発生は、12月22日。ロッブ教授が同日午後、帰宅したところ、台所の床に血まみれになって死亡している妻エレンさん(46)を発見した。一家は教授夫妻と、12歳の娘の3人暮らしで、他に犬の「コッパー」が飼われていた。
警察は当初、血まみれのエレンさんを見て、至近距離から散弾銃のようなもので撃たれたと推定したが、解剖の結果、頭部を棍棒のようなもので滅多打ちにされたのが原因と断定した。殴打は、不意打ちのような状態で行なわれた。自宅のドアのガラスが割られており、強盗の犯行と思われた。
しかし、捜査当局は、ロッブ教授から事情を聴いているうちに、証言に矛盾があるのに気づいた。教授は妻を発見した後、直ちに「911」(警察・消防)しなかった。また警察に通報した際、「(妻の)頭が割られている」と話した。当時は、まだ解剖も行なわれておらず、死因が不明な段階。それにもかかわらず、教授は「頭が割られている」と、犯人でなければわからないような事実を警察に告げていた。
また割られていたドアのガラスは、外部から犯人が侵入しているならば、床に散乱したガラスが靴で踏み割られているはずなのに、その形跡がなかった。自宅内には「コッパー」がいたが、犬が吠え立てたような様子もなかった。このため、犯行を強盗にみせかけようとした疑いが強くなった。
その後、エレンさんの友人や近所の人の証言から、教授夫妻に離婚話があったことが明らかになった。既に弁護士が離婚手続きをすすめていた。数年前から夫婦の寝室も別々だった。エレンさんは、1月には月1500ドルのアパートに移る予定になっていた。詳しい詳細は不明だが、エレンさんは教授から月4000ドルを受け取ることになっていたという。
このため捜査当局は、金銭的な問題から、行き詰ったロッブ教授が凶行に走ったと推定している。これに対し、ロッブ教授は無実を主張し、3日にはDNA検査のため、指紋などの標本を提出している。
検察当局は「ロッブ教授は、大変頭がよく、我々を間違った方向に向けようとしたが、(事件に関しては)素人だ。しかし我々は素人ではない」と話している。
ペンシルベニア大学では8日から新学期が始まるが、ロッブ教授の授業は、別の教官が行なうという。
|
転載について
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。
|
|
|