・読者登録
・団体購読のご案内
・「編集委員会会員」を募集
橋本勝21世紀風刺絵日記
記事スタイル
・コラム
・みる・よむ・きく
・インタビュー
・解説
・こぼれ話
特集
・アジア
・国際
・イスラエル/パレスチナ
・入管
・地域
・文化
・欧州
・農と食
・人権/反差別/司法
・市民活動
・検証・メディア
・核・原子力
・環境
・難民
・中東
・中国
・コラム
提携・契約メディア
・AIニュース


・司法
・マニラ新聞

・TUP速報



・じゃかるた新聞
・Agence Global
・Japan Focus

・Foreign Policy In Focus
・星日報
Time Line
・2025年03月30日
・2025年03月29日
・2025年03月28日
・2025年03月27日
・2025年03月26日
・2025年03月23日
・2025年03月22日
・2025年03月21日
・2025年03月19日
・2025年03月18日
|
|
2007年08月19日13時36分掲載
無料記事
印刷用
中東
“偽装負傷”の米兵士に寛大な措置 米大陪審が重罪での起訴見送る
イラク戦争に従軍し、休暇で一時帰国していたニューヨーク市ブロンクスの陸軍二等兵が、再びイラクに戻る恐怖心から、妻と協議し、妻の知人に金を払って自分の足を撃たせ、再派遣を回避しようとする事件があった。この兵士は、本来なら共同謀議などの重罪で起訴されるところだったが、当地の大陪審はこのほど、イラク戦争の悪夢に苦しでいた心理的状態を斟酌し、異例の重罪適用見送りを決めた。重罪が適用され、有罪となれば最高で禁固25年の刑が下されるところだった。この兵士は今後、事件の虚偽報告など軽罪で問われるが、最高でも1年の刑で済む見通し。(米アリゾナ州コングレス=マクレーン末子)
米紙デイリー・ニュースによると、この兵士は、ジョナサン・アポンテ被告(21)。ことし6月末に10カ月のイラク従軍から帰還し、2週間の休暇を新妻アレクサンドラ・ゴンサレス被告(22)と過ごしていた。
アポンテ被告は、妻にイラクでの惨状を語り、もう戻りたくないと話した。妻は知人のフェリクス・パディジャ被告に足を撃ってもらったらどうかと提案し、500ドル(約6万円)で話は成立した。
イラクへの再派遣される当日の7月9日、アポンテ被告はニューヨーク・ブロンクスの町角に立ち、予定通りに膝を撃たれ、病院に運ばれた。妻が警察から事情聴取される中で、同被告は仕組まれた銃撃だったことを告白した。
アポンテ被告ら3人は7月に重罪の共同謀議や暴行などで逮捕された。同被告は、大陪審に出廷し、涙ながらに、イラクでの惨状、残虐な日々を語った。
「人々が撃たれ、爆撃で飛ばされるのを見てきた。私も、武装勢力から1度以上撃たれた。イラクにいるのが恐ろしかった」
「ずっと悪夢に悩まされてきた。人々の叫び、銃声、爆撃の音が聞こえる。夢の中で、体の焼ける匂いもする」とも話した。
「わが国を愛しているし、従軍もしたかった。しかし、イラクで戦場を経験した後、もうイラクへは戻れなかった」
この供述を受け、大陪審はアポンテ被告への重罪適用を見送った。これに対し、妻と実行者の二人は重罪の暴行罪で起訴され、最高で禁固25年までの重刑が科される可能性がある。アポンテ被告の虚偽報告の罪は来月裁かれる。
|
転載について
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。
|
|





|