・読者登録
・団体購読のご案内
・「編集委員会会員」を募集
橋本勝21世紀風刺絵日記
記事スタイル
・コラム
・みる・よむ・きく
・インタビュー
・解説
・こぼれ話
特集
・人権/反差別/司法
・アジア
・国際
・イスラエル/パレスチナ
・入管
・地域
・文化
・欧州
・農と食
・市民活動
・検証・メディア
・核・原子力
・環境
・難民
・中東
・中国
・コラム
提携・契約メディア
・AIニュース


・司法
・マニラ新聞

・TUP速報



・じゃかるた新聞
・Agence Global
・Japan Focus

・Foreign Policy In Focus
・星日報
Time Line
・2025年03月31日
・2025年03月30日
・2025年03月29日
・2025年03月28日
・2025年03月27日
・2025年03月26日
・2025年03月23日
・2025年03月22日
・2025年03月21日
・2025年03月19日
|
|
2011年04月20日14時01分掲載
無料記事
印刷用
文化
新世代のアボリジニ・アーティストに聞く 「エネルギーが湧く音楽を」
日本でアボリジニのロックバンド『ヨス・インディー』が紹介されてから早20年近く経とうとしている。ディジュリドゥを使い、先住民であることを全面に押し出していたアーティストたちであった。それに比べ、今日のジェネレーションYのアボリジニ・アーティストは、あまり自らの先住民としてのアイデンティティーを意識していないようだ。オーストラリアで注目を浴びているレゲエの生バンドDubmarine(ダブマリーン)にD-Kaz Man(ディー・カズ・マン)というアボリジニのボーカリスト兼ダンサーがいる。先月行われた音楽祭WOMAD(ウォームアド)のアデレード公演直前に、バンドのリーダーであるポール・ワトソンに話を伺うことができた。(豪アデレード=木村哲郎ティーグ)
−D-Kaz Manのダンスはアボリジニの伝統と関わりがあるのですか?
実は何のかかわりもありません。彼は体にペインティングをしてアボリジニの旗を掲げる。自分のアイデンティティーに誇りをもっています。ただ、彼のパフォーマンスは彼のアーティストとしてのオリジナル。西洋人によるコンテンポラリーなアートが西洋の歴史との関わりが薄いように、彼のパフォーマンスも同じです。ただもちろん、我々も彼のアイデンティティーを尊重しています。そこに政治的なメッセージがないだけです。そもそも音楽家のすべてが政治的なメッセージを運んでいるわけではありませんよね。
−それでは音楽を通じて何かを伝えていきたい、というようなことはあるのでしょうか。
皆が楽しむこと。そういうポジティブなエネルギーを送ることです。D-Kaz Manを含め、我々にそういう力があります。
−ヨーロッパの公演では大きく紹介されたようだが。
去年の6月と7月はヨーロッパにいて、特に東欧のチェコでの反響がすごかったです。幅広い人に受け入れられた。チェコの隣国のポーランドのジャーナリストは、普段は70年代のロックを聞いているような「古い人」だけれど、我々の新しいスタイルの音楽を気に入ってくれました。
ーD-Kaz Manのパフォーマンスによりアボリジニ性を前面に出しているように見えるので、特に海外ではメディアに取り上げられやすいのでは?
そうかもしれませんね。ただ、比べようがないですから。我々にしてもれば、D-Kaz Manのバックグラウンドは重要ではない。重要なのは、観客が楽しんでくれることです。
−レゲエの生バンドは珍しいですよね。
エレクトロニック音楽というカテゴリーに入るので、レコードを回すスタイルが主流でしょう。ただぼくは、楽器を使ったライブもエレクトロニックも両方が好きです。決してエレクトロニックを嫌っているわけではなく、楽器でもできることをしているのです。例えば、ベースのビートも、実際に手でドラムで叩いてもらっています。我々の作るポジティブなエネルギーを感じていただければと思います。
ありがとうございました。
写真:Dubmarine(ダブマリーン)のライブ。中央がD-Kaz Man
|
転載について
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。
|
|
Dubmarine(ダブマリーン)のライブ





|