・読者登録
・団体購読のご案内
・「編集委員会会員」を募集
橋本勝21世紀風刺絵日記
記事スタイル
・コラム
・みる・よむ・きく
・インタビュー
・解説
・こぼれ話
特集
・教育
・文化
・アジア
・国際
・入管
・中国
・市民活動
・米国
・欧州
・みる・よむ・きく
・核・原子力
・検証・メディア
・反戦・平和
・外国人労働者
・司法
・国際
・農と食
・イスラエル/パレスチナ
・市民活動告知板
・人権/反差別/司法
・沖縄/日米安保
・難民
・医療/健康
・環境
・中東
提携・契約メディア
・AIニュース
・司法
・マニラ新聞
・TUP速報
・じゃかるた新聞
・Agence Global
・Japan Focus
・Foreign Policy In Focus
・星日報
Time Line
・2024年11月21日
・2024年11月20日
・2024年11月18日
・2024年11月17日
・2024年11月16日
・2024年11月15日
・2024年11月14日
・2024年11月13日
・2024年11月12日
・2024年11月11日
|
|
2013年07月18日07時52分掲載
無料記事
印刷用
文化
パリの散歩道 夏の飲み物
パリにも夏がやってきた。ここはセーヌ河の右岸に位置する4区のリボリ通り。後にそびえるのは「サンジャックの塔」。この塔はスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅の起点となっている。
さて、リボリ通り。道路には真昼にトラックが横付けされている。積荷は飲料だ。パリには基本的に自動販売機がないが、あちこちで飲料は売られている。ではいったい何が売られているのか?
写真をよく見ると、向かって右手奥に銀色に光っているのはアルミ製の生ビールの樽だ。やはりパリでビール派が増えているというのは本当らしい。さらにコカコーラのケース。そして、もっとよく見ると見覚えのある緑の地に黄色のロゴ。フランスの炭酸水の代名詞ペリエだ。
ペリエは地中海に臨む南仏・ガール県の地下水で、炭酸が源泉に含まれている。英仏版ウィキペディアによると、古代ローマ時代からスパとして利用されてきた土地柄だそうだ。今から150年前の1863年にナポレオン3世が地下水の商業利用の認可を出した。その後、地元の医師ルイ・ペリエ氏が泉を買い取ってスパを経営し、同時にミネラル水の販売も始めた。しかし、ペリエ医師は当地にフランス語を学びに来ていたリッチな英国人実業家ジョン・ハームズワーズ氏にスパを買い取らせた。この英国人はスパは流行遅れと見限り、ミネラル水の販売1本に絞ってボトル詰めを始めた。この時ハームズワース氏は泉を「ペリエ」とネーミングし、トレードマークになっている緑のボトルを使い始めたとされる。
そのペリエの隣のオレンジ色のケースには謎めいた文字が。OR・・・AL?真ん中はデザイン化されているが、おそらくVだろう。だとすると、ORVALになる。いったい何なのか?オルヴァルをインターネットで調べてみると、ベルギービールの銘柄が出てきた。オルヴァルとはその地ビールを醸造している修道院の名前だった。ウィキペディアによると「ヨーロッパでは飲用に適した水を確保するのが難しかったため、代わりとなる飲料が発達した。修道院でも中世の頃から保存の利く飲み物としてビールやワイン等が作られふるまわれてきた。」
オルヴァルに関してマイケル・ジャクソンが最高ランクに位置づけ、絶賛していたという。といってもこっちのマイケルは英国人のビール評論家のことだ。オルヴァルの収益は修道院の維持と慈善事業に充てられているという。
一方、ペリエがフランスの炭酸水なら、スイス生まれの炭酸水シュウェップスもあった。飲料トラックの中身はビール、炭酸水、コーラだった。
|
転載について
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。
|
|
リボリ通りの飲料トラック(撮影:Bernadette Regnier )
トラックに積まれた飲料
ペリエの隣に「オルヴァル」
炭酸水シュウェップスも。
|