・読者登録
・団体購読のご案内
・「編集委員会会員」を募集
橋本勝21世紀風刺絵日記
記事スタイル
・コラム
・みる・よむ・きく
・インタビュー
・解説
・こぼれ話
特集
・アジア
・国際
・イスラエル/パレスチナ
・入管
・地域
・文化
・欧州
・農と食
・人権/反差別/司法
・市民活動
・検証・メディア
・核・原子力
・環境
・難民
・中東
・中国
・コラム
提携・契約メディア
・AIニュース


・司法
・マニラ新聞

・TUP速報



・じゃかるた新聞
・Agence Global
・Japan Focus

・Foreign Policy In Focus
・星日報
Time Line
・2025年03月30日
・2025年03月29日
・2025年03月28日
・2025年03月27日
・2025年03月26日
・2025年03月23日
・2025年03月22日
・2025年03月21日
・2025年03月19日
・2025年03月18日
|
|
2014年07月03日23時15分掲載
無料記事
印刷用
反戦・平和
サラエボ日記(2) 鳩を入れた箱とラテン橋
第1次大戦勃発から今年で100年。6月末、大戦のきっかけを作ったといわれる「サラエボ事件」で有名なサラエボを訪問した時の日記である。(小林恭子)
***
6月27日は、まず第1次大戦から100周年をテーマにした国際会議があると聞き、タクシーで駆けつけた。タクシーなんて贅沢とも言えそうだが、遅れてはいけないし、片道、4ポンドぐらいだった(600円ぐらいか)。
非常に有意義な朝のセッションを1つ、聞いた。スピーカーの1人は昨日、私と同じ便でサラエボに着いた人だった。非常に面白いことを言っていたので、名刺を渡し、挨拶。もう1人のスピーカーは米大学の教授。挨拶しようと待っていたら、私の前にいたグループの1人が、怒ったような顔をして、輪から離れた。戦争関係の話、歴史関係の話は議論になるものなのだろう。よっぽど頭に来たのだろうな。
会議が始まる前、プログラムを見ていたら、主催者の1人から声をかけられた。「何か欲しいものがあったら、何でも言ってほしい」と。オーストリア人で、アイルランドの大学で教えている人だった。
会場から市内の中心地(「旧市街」=オールドタウン)に行こうとしたら、「トラム」がいいと会場の人に言われる。大通りに出るために歩いていたら、内戦で亡くなった人たちを追悼する記念碑があった。サラエボのあちこちにこんな記念碑があった。一人ひとりの名前が記されていた。記念碑の横にベンチがあって、仕事のあいまらしい人が早めの(?)ランチを食べていた。
トラムに乗るには駅を目指しなさいと言われて歩き出したが、車の出入りが結構激しい。ふと横を見たら、線路の上を人が歩いていた。そうか、線路の上だったら、車は来ない。(でも電車は?電車がほとんど止まっているらしいことが後で分かる。)
駅の切符売り場に行ったら、「1番のトラムに乗りなさい。切符は中で買いなさい」と言われる。外の停車場に行ったが、なかなかトラムが来ない。20分近く待ってから、トラムの線路沿いに旧市街に向かって歩いた。
歩いている途中で、サラエボ歴史博物館に出くわす。チケット代を払うとき、おなかが空いていたので「レストランは中にありますか」と聞いた。「ある」というので、中に入ってみて回ったが、レストランはなかった。相手は英語が分からず、単に「イエス」と言いたかっただけなのかもしれない。半ば「でも、ないだろうな」と思っていたので、がっかりはしなかったが。
この後、別の博物館近くでサラエボ事件が起きた場所(殺害された場所=「ラテン橋」)、暗殺者がピストルを撃った場所、大公夫妻らが乗っていた車を見た後、1990年代半ばに発生した「スレブレニツァの虐殺事件」(ボスニア・ヘルツェゴビナのスレブレニツァで1995年7月に発生した大量虐殺事件)についての情報を集めたギャラリーに行ってみた。第1次大戦どころではない。後の内戦のほうが現地の人にとっては重いのかもしれない。
|
転載について
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。
|
|
鳩が入った箱
内戦で亡くなった人の名前がプレートに記されていた
鉄道の駅構内の様子





|