・読者登録
・団体購読のご案内
・「編集委員会会員」を募集
橋本勝21世紀風刺絵日記
記事スタイル
・コラム
・みる・よむ・きく
・インタビュー
・解説
・こぼれ話
特集
・教育
・文化
・アジア
・国際
・入管
・中国
・市民活動
・米国
・欧州
・みる・よむ・きく
・核・原子力
・検証・メディア
・反戦・平和
・外国人労働者
・司法
・国際
・農と食
・イスラエル/パレスチナ
・市民活動告知板
・人権/反差別/司法
・沖縄/日米安保
・難民
・医療/健康
・環境
・中東
提携・契約メディア
・AIニュース
・司法
・マニラ新聞
・TUP速報
・じゃかるた新聞
・Agence Global
・Japan Focus
・Foreign Policy In Focus
・星日報
Time Line
・2024年11月21日
・2024年11月20日
・2024年11月18日
・2024年11月17日
・2024年11月16日
・2024年11月15日
・2024年11月14日
・2024年11月13日
・2024年11月12日
・2024年11月11日
|
|
2014年12月19日14時26分掲載
無料記事
印刷用
アフリカ
【西サハラ最新情報】 国際振り込め詐欺に注意! 平田伊都子
2014年12月17日、西サハラ難民政府の一高官から、「助けてくれ!」という緊急メールが入りました。 急病?、冬の大洪水?、難民キャンプが襲われた?、難民がアキム(北アフリカのアルカイダ)に誘拐された?、モロッコが難民の誰かを逮捕した?、、 詳細が書かれていなかったので、色々と思いをめぐらしながら、返信しました。 以下に筆者とメールの送信者との交信を転送します。
(1) Urgent Help (タイトルの訳:緊急、助けて!) 「Hello, Please i need a great favor from you. Please reply as soon as possible」 (メールの意訳:こんちは、君の助けが必要だ。早急に返事をくれ) 筆者はすぐに、「何があったの?助けるのはやぶさかしないけど、事と次第によるよ」と、返信した。預貯金なしの経済状況なので、金の無心だったら、即、断ろうと思っていた。
(2) Urgent loan $1.350 (タイトルの訳:緊急に1,350ドル) 「Am out of Country to Turkey for a Business Meeting, I have a little problem here, my card didn't work here... I don't have any money with me right now, if i could get an urgent loan of $1,350 from you」 (メールの意訳:私は商用で国を出てトルコに来ている。ちょっと困った問題が起き、私のカードが作動しないのだ。今、私はまったく文無しだ。1,350ドル,緊急に用立ててくれないか?) 「きた〜やっぱり金だ」、これは無視すればいい。しかし、言葉遣いはいつもの調子だが、不審な箇所が多々ある。<国を出る〜>? 難民はアルジェリアに居候していて、彼らは難民キャンプを国とは言わない。<トルコに商用〜>?トルコと西サハラは国交がないから、簡単に出入りはできない。それに、難民政府の高官が<商用>というのも解せない。怪しい!振り込め詐欺の臭いがプンプン!! (3) Email hacked !(タイトルの訳:イーメイルがハックされた!) My Email was recently hacked by unknown .Therefore not take in consideration any message seeking help from my Email ,」 (メールの意訳:最近、私のイーメイルが誰かにハッキングされた。だから、私のイーメイルを使った援助要請は無視してくれ ) 振り込め詐欺容疑者のメールに続いて、上記のメールが本人から送られてきた。 西サハラ難民政府の高官は、<hack>されたと言っている。が、<crack>されたと言うべきだ。<hack>とは<耕す>とか<細かく切る>などの意味を持ち、転じてコンピューターに熟知しその技術を電子技術の設計や改革することをさす。その行為を悪用し、他人のコンピューターに不正なアクセスをし犯罪を行うことは、<crick>と言われている。 <ハッカー>とは知識と技術に長けた尊敬されるべき技能者で、犯罪者ではない。ノーベル賞にもノミネートされたスノーデンに怒られるよ!
(4) New email address(タイトルの訳:新しいメール・アドレス) I would like to inform that the new official email adress (メールの意訳:新しい公式イーメイルのアドレスを知らせたい) さらに、件の西サハラ難民政府高官から、上記の追加メールが送られてきた。 いずれにしろ、新しいイーメイルも近々にクラックされる運命にある。イーメイルで秘密情報の交換なんて、無防備に頼るほうがどだい無理だ。イーメイルに書くことは、敵も味方もみんなが見てるということを念頭に、思いっきり気取って派手に自己主張してください。一番お手軽で金のかからない自己宣伝道具です。
西サハラ難民政府によると、殆ど全ての、西サハラ難民政府高官のメールが様々な形でクラッキングされているそうだ。 モロッコは西サハラ難民に、<国際振り込め詐欺師>、<麻薬密輸人>、<テロリスト>など、犯罪者のレッテルを貼り付けようとしてる。 しかし、BBC英国TVはモロッコの方が犯罪者であることを、暴露した。 2014年12月14日のBBCによると、「最近、モロッコ地方の経済はハシシに頼っている。ハシシの栽培と麻薬を運ぶバックパッカー(旅行者や不法移民などリュックを背負ったモロッコ人)がモロッコを支えている」と、ある。 さらに12月16日のBBCは、「モロッコ北部にあるスペイン植民地のセウタとメリージャで、シリアやイラクのイスラム国戦闘員になろうとしていた4人の女が、スペイン・モロッコ合同捜査陣によって拘束。モロッコ領内でも2人を逮捕。イスラム国軍に約100人のスペイン人が参加しているが、モロッコ人は約2,000人もいる」と、報告している。
国内の振り込め詐欺師からは全くお声がかかりませんが、筆者の経済事情を知らない外国の振り込め詐欺師は、連絡してきました。 世界中、振り込め詐欺師だらけです。 お気をつけください。
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之 2014年12月19日 SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
|
転載について
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。
|
|
警視庁の振り込め詐欺防止ポスター
|