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原田理シェフ(左)。東京の店を後輩に譲り、7年前、群馬県・嬬恋村のホテルを訪れた。その時出会ったのが五十嵐輝昭総料理長だった。今年7月、総料理長の退任でその地位を引き継ぐことになった。


白いコックコートは憧れだった。


フランスのメーカー、「BRAGARD」(ブラガール)のコックコート。デザインがヨーロッパらしい。かつて料理人が貴族を前にしても引け目を感じなかった高貴なデザインだという。その原型は軍服だったそうだ。


東京時代。自分がオーナーをつとめるフランス料理店Brasserie Bec(ベック)の前で。高校時代に辻静雄氏の肉料理の本に出会い、16歳で料理の道へ。ブラガールのコックコートを着た。


キャベツ畑での僕らの結婚式。タキシードの代わりに、コックコートを着ようと思った。もちろん、ブラガールのコックコートである。


愛着のコックコートで今日も厨房に立つ。




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